泉ゆうきのブログ

40歳も後半になり、おそらく人生の半分が過ぎたことでしょう。今まで、何も取り柄の無い只のサラリーマンとして過ごしてきた為、会社を定年退職する迄の目標として、行政書士の資格取得を目指したいと思っています。でも、その前に力試しで宅建士の資格を取得したいと考えております。ちなみに2017年、2018年、2019年、2020年と4度受験して惨敗しています。宅建士の試験に合格しないと次の目標に進めないので2021年こそは合格したいです。そのような理由から資格試験合格までのリアルストーリーを中心に、日常の出来事と合わ

出会い系サイト体験談(第1話)

4年間付き合い、10年間結婚生活を共にした元妻と別れた。
地元が東京だった僕には、職場以外に知り合いと呼べる人はいなかったし、友達もいなかった。

だから、無駄に遅くまで会社に居座り、土曜や日曜日も会社に出ては仕事で時間を潰す日々は続いていた。


結婚生活を送っていた時は、幸せに過ごしていた家だったが、もう僕に孤独感と虚無感を与えるだけの空間となっていた。

そして、僕はそれらの思いを紛らわす為に、パソコンを開いて “出会い系サイト” へ登録した。

これが僕と ”出会い系サイト” の始まりだった。

自らの性格を語るのは流石にテレるが、学生時代から女性に一途な性格で、奥手で経験も少なかった。
何の“経験”かは、大人の読者ばかりだと思うのであえて言わない。

今ではもう再婚し、かわいい子供もいるため、当然 “出会い系サイト” は見ていないが、初めて検索した時は驚くほど多くの ”出会い系サイト” があった。
何が良くて何が悪いのかなんてわかるはずも無かった。

とりあえず、カタカナ名のいかにも “出会い系サイト” らしいと感じたサイトに登録してみた。

そのサイトのトップページには、かわいい女の子が何人か写っていた。
しかし、それが「男を釣る為のまき餌」だったとは、当時の僕は考えてもいなかった。

【登録費無料!!】


ただし、ポイント制のため、メールを1回送る度にポイントが引かれ、ポイントが無くなると異性とメールができなくなるシステムだった。

そして、ありがたいことに登録をすると “一定量のポイントをプレゼント” してくれたのである。

なんて、福祉の精神に溢れた、なんて親切なサイトなんだ!と本気で思った。

登録してしばらくすると、数名の女性からメールが送られてきた。

僕は本気で思った!
“世の中には、こんなに出会いを求めている人(女性)がいたんだ” と・・・。

サイトでは、お互いに顔写真付きのプロフィールが公開されていて、メールをくれる女性は皆、それぞれ特徴的な可愛さを秘めていた。

僕は本気で思った!
“やっぱりこういうところにプロフィール載せる人(女性)って、上手く写真とるもんだな〜”と・・・。

身の程を忘れてしまった僕は、生意気にも一度に数人の女性とメールを続けた。
当然の如く、ポイントは風呂桶の栓を抜いたように流れていき、気がつけばクレジットカードを使ってポイントを購入し続けていた。

当時、サイトが善良であるものと信じていた僕だが、不思議と感じる瞬間があった。

それは、“必ずポイントが残りわずかなタイミングで女性が話しを盛り上げてくる”ことだった。

まさか、メールしている相手の女性に ''僕の保有ポイントが見られている'' なんて考えもしなかった。

だから僕は相手の“女性であろう人”に向かって。

僕:ちょっと待ってて。ポイントが少なくなっちゃたから購入したら、またメール返すから。
女:ごめんね!このサイトって男性ばかり負担かけちゃうから申し訳なくて。
僕:いいよ。いいよ。気にしないで(笑)


なんて、やり取りをしていたものだ。

まさか、完全に泳がされていたなんて思ってもみなかった。

そして、ついにメールしている女性と待ち合わせをすることになった。

相手の女性は、同じ福岡市に住んでおり、夏の炎天下に関わらず、福岡市の動物園に行くことになったのだ。

彼女とのメールは楽しく、プロフィール写真も可愛かったから、僕はとても楽しみにしていた。

待合せ場所で彼女を待ち続ける僕は、猛暑のため大量の汗をかいていた。
汗っかきなところで印象を悪くしないかな?なんて考えながら待ち続けた結果、とうとう彼女は現れなかった。

家に帰り、例のサイトを開くと彼女からのメールが入っているではないか。
それは、待合せ時間の30分位前に送られてきていた。

“ごめんさない。
きっともう出かけていますよね。
実は、体調を壊してしまい、今日は約束の場所に行けそうにありません。
サイトを通してしか連絡をとることができないから、不便ですよね。
許してください。”

僕は急いでメールを送った。

“病気ならしかたないよ。
元気になったら、またよろしくお願いします。”

自分でも思う。
なんて、純粋な男なんだろう。

結局、彼女とは会えないまま連絡が途絶えていった。

いったいどれくらいの時間、どれだけの相手にメール送ったことだろうか。

彼女達から送られてくるメールは、どれもが僕に好感をもった内容のものばかりだったが、不思議な事に誰一人合うことができなかった。

ちなみに女性の許可がでれば、本人のメールアドレスを取得できたが、取得にも大量のポイントが必要であった。

途中から、都度ポイントを使ってメールするより、メアドを取得した方が“安上がりなのでは?”と考えるようになり、許可の出た女性からはメアドを教えてもらい連絡をとるようにした。

しかし、不思議なものでメアドを取得した女性とのやり取りは短い時間で音信不通となっていくものばかりだった。

そして、僕は誰にも会えないまま、そのサイトを退会した。

数日間、今までのやり取りを考え、再度フリーのメールアドレスを取得し、別人に成りすまして同じ出会い系サイトに登録をしてみた。

プロフィール作成画面には嘘で適当なプロフィールを入れた。
顔写真は載せなかった。

待つこと数分で前回と同じように、待っていましたとばかりに多数の女性からメールが送られてきた。

そして、その中には“前回やり取りした女性達が数多く存在していたのである”

僕へのファーストコンタクトは前回とほぼ同じものだった。

“こんにちは、アイです。
貴方のプロフィール読ませていただきました。
趣味はケーキを作ることです。
あまり上手じゃないけど(^^;
あなたのこともう少し教えてもらってもいいですか?”

やっと理解した・・・。

“そもそも、お前に興味をもってもらえるようなプロフィール書いてないし!”

高い授業料を払ったと思った。

思ったことは、「折角だからもっと色々試してみよう」と、このサイトで遊んでみることにした。

こんな文章を送ったら、彼女達はなんて応えてくるのだろう?

僕:このサイト、ポイント高いから僕とやり取りしたいなら直接メアド教えてよ。本文に書き込んでもらったら、こっちから折り返すから。
女A:そんなのルール違反だよ。
僕:じゃあ、僕のアドレス送るからメール頂戴。(このために取得したフリーのメアドなのでいたずらに使われても怖くなかった)

その後、この女Aからのコンタクトはなくなった。

そしてサイトは、直接メールアドレスが本文に入力できないようにサイトの仕組みまで変えてきた。
@マークが入力された文章が送れなくなったのだ。

僕:アドレス教えるから直接メール頂戴よ!
女B:このサイト、メールアドレスが書き込めないのしらないの?
僕:大丈夫だよと、アットマークのみをカタカナで入力して送信した。(普通であれば、@のみカタカナでその他は通常の半角英数字の為、アドレス登録は行えるはず)

同じように、この女Bも音信不通となった。

そして、サイトは半角英数字を使ったメールアドレスらしきものまでチェックし、送信時にそのような文字があれば、エラーをかけて送信できなくしてきた。

僕1人のためにここまで変更してくるんだと、ちょっと勝ち誇った気になり面白くなった。

次の女では。

僕:メールアドレス送るから直接メール頂戴よ!
女C:このサイトはそういうことできないのよ。
僕:できたら送ってくれる?
女C:できたらいいけど、無理よ。このままサイトでお話ししてもっと仲良くなったら一度会いましょうよ。私、まだあなたのこと良く知らないし。
僕:“半角英数字と@マークを全てカタカナ文字にして送ってやった!”、そして、これでアドレス解るでしょ!とサイトに返信すると。
女C:こんな変な送りかたしてきて女性にアドレス教えるのに失礼じゃないですか?

と返信があり、そのまま女Cも同じように音信不通となった。

中には、アプローチしてきた女に対して、いきなり返信で僕のメアドを送りつけてやったこともある。

ただ、このサイトを通して、まともに出会えることはなかった。

後に、会社の女の子が言っていた。
“私以前 ”出会い系サイト“ のサクラのバイトしてたことあるよ。メール着た相手にそれらしい文章書いて送るだけ!楽なバイトだったよ(笑)”

僕は会社の女の子に言った。
“もしかしたら、昔メールでやり取りしたことあるかもね!”

続く・・・。

 


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