Do it yourselfじゃないの?
最近、嫁がDIYにハマリ出したようで、ホームセンターに行っては「電動ドライバー買おうかな?」とか、素人が作った棚の写真などを見ては、「こういうの作りたい!」「あーいうの作りたい!」と言い始めるようになりました。
特別これといった趣味もない嫁なので、僕としても 「おっ!夢中になれるものができて良いんじゃない!」 と応援していました。
休みの日に家族で出かけ、ナフコやコメリといったホームセンターを回り、ホワイトボードや蝶番、通販で三段BOXなどを購入して、少しずつ何かを作るための部材が揃ってきました。
実は、嫁には言えませんが、僕はDIYに全く興味がありません。
自分で作るより、買った方が楽だし、きれいな状態の物を入手することができるし、そして何よりも素人が作った家具なんて形も悪く、家に置いといたら貧乏ったらしいとさえ感じています。
しかし、そんなことを言っては家庭崩壊になりかねません。
ここは、じっと我慢して嫁のやりたいことを見守るようにしました。
DIYに対して協力的な態度を見せる僕に、嫁が自らの製作プランを熱心に説明してきますが、内心興味の無い僕にDIYを語る嫁の言葉が入ってきません。
嫁 : “言ってること解った?”
僕 : “解った!”
嫁 : “じゃあ、やってみて!”
僕 : ・・・・? “ええっ?オレが~?”
嫁 : “最初だからあなたが作ってみて!”
と普通に言い出す嫁。
僕 : “もう一度説明して・・・”
嫁の機嫌が悪くなる・・・。
そんなやり取りの中、最初に完成したのは、3段ボックスを使った冷蔵庫モドキです。
通販で購入した3段ボックスに、ナフコで買った小さなホワイトボードを蝶番で止めただけのものです。
子供が好きなだけ落書き出来るようにとホワイトボードが扉を兼ねていますが、実際に完成してみると子供はホワイトボードへの落書きに何も興味を示しません。
冷蔵庫モドキを作っている時は、ホワイトボードをみて“僕が何か描く!”と訳解らない落書きを書いていたのに、何故か完成すると同時に落書きへの興味が無くってしまったようです。
完成した冷蔵庫モドキを見て嫁の機嫌が良くなりました。
嫁 : “あら!思ったより良くできたじゃない!”
嫁 : “今度はキッチンのような棚を作るよ!”
僕 : “・・・・?”
全く意味が理解できません。
嫁 :“3段ボックスに板を載せてスノコで裏を固定して・・・・”
僕 :“とりあえず図面を見せてくれない?”
手渡された図面を僕は理解できませんでした・・・。
日曜日に親子三人でカインズに出向き、その日は一日日曜大工でした。
木材等の材料をカインズで購入した場合、購入者用の工作スペースがあり、様々な道具をカインズが貸し出してくれるので日曜大工を楽しむことができます。
嫁はどんな木材にするか真剣に悩んでいます。
僕もこの日は覚悟を決めて、嫁の日曜大工をサポートする気満々で挑みました。
購入した木材に鉛筆で線を引き、カットの位置を決めます。
嫁の図面はよく解らないため、話し合いながらイメージを確認し、中には直線ではなく、曲線なども交えて、ジグソーでのカットが始まりました。
ジグソーとは日本語に直すと電動ノコギリというのでしょうか?
木材から吹き出るホコリがハンパなく舞散る中、無心で木を切る僕に向かって嫁が言いました。
嫁 : 私このホコリダメだわ・・・。後よろしく。
そして、嫁はいなくなりました。
おい・・・。Do it yourself じゃなくて、 Do it YOU やん・・・。
これが完成したキッチンのような棚でした(^^;