2019年の転勤(天気)は、辞令のち引越難民となるでしょう。
毎年の事ですが、私の会社では2月になるとは異動の話しが飛び交います。
中途採用で現在の会社に入社してから十数年が経ちますが、入社当時のメンバーは殆ど残っておらず、運よく私だけが福岡に居座り続けることができています。
幼少の頃から東京で育ち、当時は東京を離れることすら考えたことありませんでしたが、20年以上も福岡で過ごしていると、逆に福岡から離れたくないという気持ちが強くなってきています。
去年あたりから、ニュースで「引越し難民」なる言葉が取り上げられるようになったのを覚えていますでしょうか。
物流関係の会社に勤める私としては、この時期の「引越しに関わる人手不足の問題」を日々、目の当たりにしていることもあり、もし自分が転勤になったら「ちゃんとスケジュール通りに引越しできるかな?」という不安がいつも身近にあります。
このまま転勤がなければよいのですが・・・。
ご存知の方も多いと思いますが改めて、なぜこのような「引越難民」が出てしまうのかについて振り返ってみたいと思います。
その1 働き方改革の影響
高齢化、少子化の影響により、日本の生産年齢人口(15~64歳)が減少し続けている中「一億総活躍社会」を旗印に、「女性の職場進出」、「高齢者活用」、「労働者のニーズに合わせた働き方」を呼びかけ「働き方改革」としています。
そのために、国民が気持ちよく働き、自己実現できる環境を作ることを目的とし、ワーク・ライフ・バランスというカタカナを使い、残業時間の削減、フレックスタイム活用を推進するなど、自分らしく働き、自分らしく人生を送れる環境作りを国が推進しています。
しかし、ブラック企業と言う言葉があるように、多くの企業が社員の無償労働のお陰で身の丈に合わない仕事量を処理することが出来ていたと同時に利益を上げることができていたところもあり、実力に見合った、いわゆる決められた時間・戦力の中で仕事を行うとなると、今まで出来ていた仕事量が当然に処理できなくなってしまうという現実を多くの企業が叩きつけられています。
人口減少の影響
30年先の未来では、日本人の人口が1億人を下回ると言われています。また、同時に65歳以上の老年人口が4割近くになるとも言われています。
現在、ただでさえ人口が減っている中で、若い労働人口はより良い条件の仕事を求めて職を変えています。
私のいる物流業界や引越業界などはキツイ肉体労働を課せられる上、引越の時期が3月から4月に集中することもあり、ますますもって求人が難しい業界なのであります。
大手引越会社新規業務受入停止の影響
既にニュース等でご存知かと思いますが、昨年から引越業界の大手企業が新規引越の受付を止めています。
その影響で、他の引越会社は受注が増えておりますが、所詮処理できる引越しの取扱い量には限界がありますので、どの会社も既にパンクしているかパンク寸前の状態になっています。
多くの量を処理するには、多くの人手が必要になり、多くの人手を集めるには高い賃金を出さねばなりません。
当然、そのしわ寄せを受けるのは引越しをしたいお客様になるので、引越代金がどんどん上がっていくことになります。
賃貸マンション施行不良問題の発覚
私自身も過去に、この会社のウィークリーマンションを利用させて頂いたことがあるだけに大変残念なニュースでした。家具やテレビなど一通り揃っていて本当に便利なマンション(アパート)なんですよね。
しかし、寄りによって「この時期に来てしまったか!」を言う気持ちを隠せません。
この施行不良問題により、物件の入居者である14,000人以上が3~4月に引越を行わなければならないそうです。
今年は、昨年以上に様々な問題が増えており、このような背景から益々もって「引越難民」が増えてくるのは間違いないと思われます。
サラリーマンの方は、特に辞令が出たからと言って引越屋さんの状況も確認せずに先走ってスケジュールを立てないように注意しましょう。
また、ネット上には引越の見積りを頼んだら100万円を超えたなどという書き込みもあるくらいなので合わせて注意してください。
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もし私が引越業者であれば、これからの時期は「値切るお客」は相手にせずに、「言い値」で仕事をくれるお客だけを相手に仕事していきますね。
私も過去に8回くらい引越をしていますが、いつも3社くらいは見積もりを取るようにしていました。しかし、これからは見積もり価格で決めるのではなく、引越し業者の中でも「ちゃんと引越しをしてくれる業者」に引越しをお願いすることになるかもしれませんね。
なんとも変な話しです(笑)
会社都合、自己都合など色々な理由で引越って発生すると思いますが、引越をされるのであれば、5月過ぎくらいまで時期を見合わせることをお勧めさせていただきます。