消えたメダカ
先日、我が家の何気ない会話の中で、嫁がチビ太に言いました。
”メダカ取りに行くよ!”
「は~っぃ!」と応えるチビ太。
ちょうど私が宅建試験の追込み勉強の最中でもあったため、始めは聞き流してしまいましたが、後から頭の中で何やら不思議なフレーズがあることに気が付きました。
何かがリフレインしています。
メダカ メダカ メダカ メダカ・・・・メダカ?
「ええ~っ!」
思わず、マスオさんのように驚く私。
一応、私の住んでいる街は福岡でも都会の博多区です。
「ちょっと待って!メダカってどこに取りに行くの?」
嫁が応えました。
”新しくできた公園にこの前遊びに行ったら、メダカがいたから取りに行くんだよ!”
「ええ~っ!」と、またまたマスオさんのように驚く私。
その公園は、3~4年前にできた公園で、しっかりと行政に監理されており、17:00になると車の出入りさえ禁止される公園です。
そんな公園のメダカは、当然公共の管理下にあると思うので、流石に今回ばかりが嫁とチビ太のメダカ取りに反対しました。
「それって、取ったらいけないメダカやろ?ダメだよ取りに行っちゃ!」
と反対する私。
嫁も、昔は警察官を目指していた(結果、なっていませんが)ほどで、それなりに正義感が強い為、”そーなんだ~”と、ちょっと納得した感がありました。
しかし、問題はチビ太です。
”僕メダカとりたーっぃ!”と手が付けられません。
嫁がチビ太に言い聞かせるも、簡単に理解はしません。
仕方なく、嫁はチビ太を連れて買い物に出かけることにしました。
1人部屋で勉強をしていると、嫁からLINEのビデオ通話が・・・。
スマホの先に見えるのは例の公園でした。
”とーちゃん見て~!メダカとエビが取れたよ~!”
「やはり、手が付けられなかったのか・・・。」とあきらめる私。
嫁がビデオ通話の中で、”メダカ取ってる時に管理人の人いたけど、何も言われんかったよ!”と勝ち誇った顔をする。
「えっ?そういう問題?」
”エビまでとれたよ!すごいね!これから帰るけん!」と通話は終わりました。
もう、取ってしまったものは仕方ないとあきらめる私。
「良かったのか?悪い事なのか?今ではもうわかりません・・・。」
小さなプラスティックの容器には数匹のメダカと同じ数くらいのエビが居ました。
メダカもエビも思っていたより小さく、まだ、産まれて間もないようです。
どちらも、1㎝~1.5㎝位のものばかりです。
我が家には、お祭りでとった金魚が2匹います。
1匹は2年前の筥崎宮の放生会の金魚すくいで捕まえ、1匹は今年の放生会で捕まえました。ホントはもう何匹かいたのですが、残念なから死んでしまいした。
とりあえず、メダカやエビにも酸素が必要なため、金魚と同じ水槽に移すことにしました。
はじめは水が合わず何匹かは死んでしまうかもしれませんが、小さな水槽で全滅するよりはマシだと判断しました。
この時は、この判断が何よりも正しいと心から信じていました。
そして、翌朝仕事に出かける前に水槽のメダカとエビを確認すると、あれだけいたメダカとエビが確認できません。
目視で確認できたのは、メダカが1匹、エビが2匹。
死んでしまったのだろうか?
仕事が終わり家に着くと私は真っ先に水槽の中を確認しました。
今度はメダカが1匹もいません。
エビは2匹。
どうやら、金魚がメダカとエビを食べてしまったようで・・・。
正しいと信じていた自分の考えが、またもや崩れていきました。
嫁がチビ太に言いました。
”金魚ってメダカ食べるのにお父さんホントに何知らないんだね~”
チビ太が言いました。
”ホントとーちゃん駄目ね~”
2日目には、エビもいなくなり、結局全滅してました。
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